栃木低山逍遥(晃石山、太平山、琴平山、唐沢山)

関東平野はだだっ広い。

近くに山がない。

山好き学生にとっては困ったことだ。

でも、足を伸ばせば栃木に良さそうな低山がたくさんあることに気づいた。

学生はお金がない。

もちろん車も持っていない。

ということで、自転車で行くことにした。

自宅から往復200km越え。5時に出発して、帰宅したのは21時前だった。長い1日だった。山は低くても楽しさ満点。栃木はいいところでした。

晃石山


登山道はよく整備されており、歩きやすかった。台風による荒れもみられなかった。
大中寺に寄った後、車道を太平山まで駆け上がる。最後の最後で足をつきそうになった。ヒルクライムは辛いが、親子連れの声援に励まされた。
茶屋から先は未舗装の林道が続き、ロードバイクは厳しいだろう。パンクしないように慎重に進む。電波塔の先で自転車を止めて貴重品とペットボトル1本を持って晃石山へ向かう。家族連れが多く、地元に愛された山という印象だった。こういう山が自宅近くにあればいいのだが…。
山頂は落葉樹がまばらに生えていたものの、主要な山の方角は樹木が伐採されて見渡せるようになっていた。
若干、霞がかっていたものの、富士山・浅間山・日光白根・男体女峰は一通り確認できた。那須は不明瞭だった。
帰路、横浜の山岳会OBというおじさんと話し込んだ。大学時代にレスリング部をやっていた人も30歳から山を始めたというケースもあるらしい。

太平山


晃石山方面から続いている登山道は荒れている。山頂は小さな社の奥の盛り上がりである。国土地理院地形図に山名表記はないが、手作りの山頂標があった。
このまま自転車に乗って次の山へGO。

琴平山

この山も正式な山名ではないようだ。ネット検索をかけると、琴平神社が鎮座している場所が山頂らしい。
琴平峠まではヒルクライム初心者の私でも足をつかずに登れるほどの斜度だった。麓のサーキットから騒音と排ガスが流れ込んで、あまり気分の良いものではないが仕方ない。
峠から裏参道を進み、主稜線上に山頂があるのかと思いきや、一つ離れたところだった。軽く下って軽く登る。
山頂はひとけのない、静かなところだった。赤い神社が鎮座していた。表参道の急な階段がまっすぐ登ってきており、その方角は視界がひらけていた。来て良かったと感じられる山だった。

唐沢山


自転車界ではヒルクライムで有名である。山の頂上付近一帯に城が巡らされており、無数の猫がたむろしている。その数は数え切れないほどで、どこをみても猫だらけである。最も標高の高い場所には立派な社殿があり、お参りできるようになっている。階段からの絶景がお見事。関東平野一帯を見渡せる。人が多いのが難点だが、何かのついでに是非とも立ち寄りたいスポットである。

コメント

タイトルとURLをコピーしました